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おくのほそ道と巡礼の旅(3)金沢篇その2★ 石川県立美術館〜国立工芸館〜加賀本多博物館〜金沢能楽美術館〜ホテル〜多太神社 [旅]

金沢城を出て、兼六園横を通り、神社横の階段を登って県立美術館へ。
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入場料290円(大学生)

安くてびっくり。

しかし、内容は素晴らしかった。

前田家の宝物の数々、ハート型(猪目模様というそう)の模様の箱などかわいかった^ - ^

絢爛豪華な婚礼用品や、昔のボードゲーム的なおもちゃ、などなど

焼き物コーナーでは雉の香炉(国宝)や九谷焼の数々、

書のコーナーではめちゃくちゃカッコいい書の芸術に出会えて、すごく刺激的

素晴らしいものは古びないんだなぁとしみじみ。

常設展示だけのせいか、お客さんは2、3人でほぼ誰もいなかった。

何より感動したのは芭蕉の直筆の句があったのと、芭蕉の使っていた頭陀袋が展示されていたことだ。
山中温泉で詠んだ句と、白い木綿の斜めがけバッグのような頭陀袋。
よく芭蕉の絵にも描かれている。
こんなサプライズがあるなんて、石川県立美術館てすごすぎる。
そして展示の仕方もすごくさりげなくて、クラクラした(笑)

おしゃれそうなカフェも気になったけど、時間がないのでパスして
お隣の国立工芸館へ。
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放送大学の学生証を見せるとキャンパスメンバーズのため無料と言われる。
びっくり!

レトロでお洒落な建物の中が工芸館となっており、金工や陶芸、グラフィックデザインなど様々な世界のアート作品が並んでいた。

見てみたかったルーシー・リーの陶器やイサムノグチのあかりシリーズなどもあったりして、感動^ - ^

見にきている人は割と多く、5、6人いて、皆さんオシャレ系
工芸館は建物もレトロでおしゃれ。

その後またまたすぐ近くの赤煉瓦の建物の博物館のうち、加賀本多博物館へ
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大学生300円

閉館30分前(^◇^;)

一番奥の甲冑コーナーが好きで再び訪れた。
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ここでも、槍などの金属装飾にハート型を見つける。

命をかける槍に、かわいいハート。何か、意外な組み合わせに衝撃を受ける。

槍だけでなく、刀の鍔にもハートがあったり、甲冑の鍬形にハートがあったりもする。ハートは人気の模様のようだ。

この後、旅の中でさらに寺社仏閣にはハートがたくさんある事に気づくのであった(^◇^;)

さて、以前来た時は2020年で、当時は古文書の勉強をし始めたくらいでほとんど読めなかった。その後古文書解読検定なども受けたりして準二級まで行ったけど二級はなかなか難しくて2回落ちてしまった。

それからというもの、検定よりもくずし字の勉強に力を入れるようになり、その効果のおかげか書状も少しずつ読めるようになっていた。

やっぱり、古文書読めるとめちゃくちゃ楽しい!(笑)読めた時の喜びや感動は、全然違う。

朱印状などがあり、読んでタイムスリップして楽しめた^ - ^

自筆書状などがあると感動してしまう。
今後もくずし字の勉強は続けようと思う。

博物館を出て、雪景色の中、夕暮れにライトアップされた煉瓦のレトロな建物がいい雰囲気。
一人でいるのが残念なくらいの素敵な雰囲気だ(笑)
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見とれていたら、地面から出ているバーに足をぶつけて転びそうになり、ぶつけた部分のズボンが汚れてしまいそんな自分に苦笑い。

その後もと来た道を戻り,新年の準備に忙しそうな神社に参拝しておみくじをひいて、金沢能楽美術館へ。

能面や衣装、美術品など関連したものが展示されていた。
どのデザインも洗練されていて、美しかった。

能の映像も見れて、解説もあったのでわからないなりに能に触れることができた。普段能楽に触れる機会がほとんどなく、少しでも身近に感じたくて立ち寄った。

すぐ近くのホテルにチェックインすると、ワクチン接種証明がないと割引にならないので薬局で陰性証明をもらってくるか、割引なしにするかと聞かれて、残念だが割引無しにする。
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そういえばすっかり忘れていた。

ホテルはとてもきれいで、快適だった。

夕食は少し歩いて和食系の飲み屋さんに入り、カップルの隙間でひとり,カウンター席で飲んでいた^ - ^
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お刺身の桶盛りと鯖の炭火焼きと日本酒(渋)

お刺身の鮮度がハイクオリティ過ぎて倒れそうになる(笑)そうか、ここは石川県だった。石川県の刺身の鮮度はかなりやばい。^ - ^

手取川の熱燗を飲んだ。

お店のお兄さん方がカッコよくお店を回していて、親切でいい雰囲気のお店だった。

ほろ酔いで道に迷いながらコンビニでお買い物をしてホテルに戻り、就寝
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翌朝

バスで金沢駅へ
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道が混んでいて15分くらい。

金沢駅で30日の特急サンダーバードのチケットを自動受け取り機にスマホのQRコードをかざして受け取り、北陸本線で小松へ向かう。
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金沢駅から小松駅は30分ほど

この日は10時に多太神社で實盛兜保存会会長さんとお約束していたのだった。

實盛兜とは、おくのほそ道で松尾芭蕉が俳句に詠んだあの兜である。
「むざんやな 甲(かぶと)の下の きりぎりす」

源平合戦で実盛は錦の直垂を着て、立派な鎧兜を身に付け戦った。色々あって平家方として戦い、故郷に錦を飾るという意味で纏っていた。しかし木曾義仲の軍勢に討ち取られた。
実盛は幼い木曾義仲を助けた恩人だった。
白髪で侮られないために墨で髪を黒く染めて戦に臨んでいた。
最後まで名を名乗らずに討たれ、その首を見て実盛に気づいた義仲らが首を洗うと墨が落ち白髪の実盛とわかった。義仲は号泣し、その兜と鎧の一部と脛当て、錦の直垂の一部、自分の鏑矢(戦の合図に使う音の出る矢)を多太神社に奉納し供養したという。

松尾芭蕉は木曾義仲ファンだったので墓地は膳所の義仲寺を希望し、義仲の隣にお墓がある。
こういう歴史的な悲しい出来事も芭蕉の心に響いたのかもしれない。

昔、子供たちとお風呂に入りながら実盛と義仲、芭蕉の話をしていたら泣いてしまったことを思い出した。そのせいか、うちの子供たちは「むざんやな」と言えば、「かぶとのしたのきりぎりす」と言ってくれる子に育った(笑)


さて、小松駅の西口を降り、工事中の駅前を南へ向かう。
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途中、交差点で右へ入って、さらに二つ目くらいの路地を左へ。路地を歩いていると右手に急に多太神社があった。道路に看板などは無かった。
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境内はそこまで大きくはなく、地域の神社という雰囲気だ。
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しかし、しばらく待っても会長さんと会えず、お掃除をされていた方に聞くと、偶然にも同じ名前の見学の予約の方がいて、日にちが変更になったと思われていたようだった。
幸いにその方がすぐ連絡して下さり、会長さんが自転車で来てくださった。

そしてついに、実盛の兜と対面することになる。
今までずっと会いたかった、実盛の兜だった。

続く

石川県立美術館
https://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/

国立工芸館
https://www.momat.go.jp/cg/

加盟校一覧|国立美術館キャンパスメンバーズ|独立行政法人国立美術館
https://www.campusmembers.jp/members.html

加賀本多博物館
http://honda-museum.jp/
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